平井駅 ひらい圓蔵亭は江戸川区の落語発信地。特徴やイベントを解説

ひらい圓蔵亭とは

『ひらい圓蔵亭』は、江戸川区にある落語施設です。なぜこの場所が落語施設となったのか、その沿革を解説します。

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落語家が暮らしていた邸宅

『ひらい圓蔵亭』は、落語家の八代目橘家圓蔵が暮らしていた邸宅を改装して作られた施設です。館内には圓蔵師匠の落語の映像や落語の音源を聞けるスペースのほか、イベントを開催するスペースも備わっています。

また生前圓蔵師匠が使っていた着物や小物類を見ながら、圓蔵師匠の暮らしぶりを垣間見るのも楽しみの一つです。圓蔵師匠の生い立ちを学べる場所があるので、ファンにとってはうれしいポイントであると言えるでしょう。無料で楽しめる施設であり、堅苦しさもないので、散歩途中にフラリと入れる気軽さが特徴です。

八代目橘家圓藏師匠とは

八代目橘家圓藏師匠は、本名を大山武雄といいます。幼少の頃から平井の地で育った武雄少年は昭和27年に、七代目橘家圓蔵師匠の門を叩き、その後八代目桂文楽師匠の内弟子となったことで落語家としての人生が始まりました。

昭和31年に七代目橘家圓蔵師匠の元に戻ったあと40年に真打ちに昇進、三代目月の家円鏡として活動を始めます。八代目橘家圓蔵を襲名したのは57年のことです。この時期に落語家として最高潮を迎え、同期に活躍していた立川談志、古今亭志ん朝、三遊亭円楽と共に『若手落語家四天王』と呼ばれるまでに至りました。

八代目橘家圓蔵師匠は平成27年にこの世を去りましたが、その2年後から自宅が『ひらい圓蔵亭』として利用されるようになったのです。

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施設の特徴

『ひらい圓蔵亭』ではファンはもちろん、落語に親しみのない人が訪れても楽しめる工夫があります。館内を詳しく解説します。

圓藏師匠の映像や音声の放送

圓蔵師匠といえば、自身の妻をモチーフとした『うちのセツコ』などのネタで有名な落語家です。『ひらい圓蔵亭』では、そんな圓蔵師匠ならではの下町風情あふれるトークを聞くことができる音源や映像を楽しめます。

生前は多くのCMやテレビに出演し、お茶の間の人気者となっていた圓蔵師匠の思い出を懐かしく思う人もいるでしょう。

師匠ゆかりの品の展示

圓蔵師匠というと、メガネを思い出す人もいるでしょう。圓蔵師匠はメガネがダブーとされていた寄席の世界において、初めてメガネをかけて高座にあがった落語家であるため、『圓蔵師匠とメガネ』は切っても切り離せない関係です。そんなメガネを始め、身につけていた着物や履き物が展示されているのも特徴です。

圓蔵師匠の生い立ちを紹介するコーナーや等身大パネルなどもあるので、写真撮影にも適しています。

イベントを多数開催

『ひらい圓蔵亭』では、落語文化を広く発信するためのイベント活動も精力的に行っています。イベントを見て、落語への理解を深めましょう。

落語会や落語関連講座など

『ひらい圓蔵亭』で開かれるイベントは、落語会や落語関係の講座などです。社会人による寄席や真打ちを目指す若手落語家の寄席を楽しめます。

子ども向けのお話会もあるので、子どもに落語がどのようなものか教えたい、という人にもおすすめです。落語関連講座は、落語をより深く知りたい、楽しみたい人に人気で、落語のみならず江戸時代の文化を知る上でも役立つでしょう。

落語文化に触れられる場所

『ひらい圓蔵亭』は、圓蔵師匠を通して落語の世界に触れられる場所です。無料で気軽に利用できるので、落語を知るためのきっかけとしても最適な場所と言えるでしょう。

• ひらい圓蔵亭
• 住所：江戸川区平井3丁目21番24号
• 電話番号：03-5626-3242
• 営業時間：10:00～16:00
• 休館日：月・火・水と年末年始
• アクセス：JR平井駅から徒歩10分
• 公式HP

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