生活費の支出項目はさまざまですが、毎月かかる固定費として大きいのが光熱費です。一人暮らしを始める人のなかには、実際に光熱費がどれくらいかかるか気になっている人も多いでしょう。光熱費のなかでも特に大きな割合を占めるのがガス代だといえます。そこで、この記事では一人暮らしにおけるプロパンガス料金の目安について説明していきます。
目次
賃貸物件などの集合住宅における主なガスの供給方法は「都市ガス」と「プロパンガス」の2つです。ひと月あたりのガス料金は「基本料金+従量料金」で算出されています。従量料金とは、使った分だけ利用料金が加算される仕組みで、携帯電話の通話料金にも採用されている徴収方法です。ガス料金は地域によって異なりますが、一般的に都市ガスのほうが基本料金と従量料金の双方でプロパンガスよりも安いことが多いです。
毎月かかるガス代の平均値は、月の使用料が20~40㎥の場合、都市ガスの基本料は約1000円、1㎥あたりの単位料金は130円程度です。一方、プロパンガスでは基本料金が約1900円、1㎥あたりの従量単価の平均は500円ほどとなっています。一人暮らしのガスの平均使用量は毎月約5㎥なので、プロパンガスを使用した場合のひと月の請求金額の平均は約4400円です。
都市ガスよりも高額になるケースが多いプロパンガスですが、アパートやマンションといった集合住宅では、実際のところプロパンガスが使用されているケースが多くなっています。その理由としては、都市ガスを利用するには導管を引いてこなければならず、導入費用が非常に高額になるからです。
特に都市部と比べて家賃が低めの地方物件では、都市ガスを導入しても家賃で元を取りにくいので、プロパンガスが使用されている可能性が高いといえます。一戸建てであればガスの種類を選べますが、アパートやマンションの場合、入居者が自分で希望するガスを選ぶことはできません。
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ガス料金はシーズンや気候によって、大きく変動するケースが多いです。そこで、ここからは一人暮らしのプロパンガス料金について、夏と冬の時期を中心に説明していきます。
ガスの使用量は、地域や個人によっても異なるので、一概に平均値を算出することは難しいですが、総務省統計局の「家計調査」という資料を参考にすることができます。その資料によると、一人暮らし世帯の夏の時期の平均的なガス料金は3407円です。ひと月の請求金額の平均である約4400円よりも安くなっている理由としては、夏はお風呂に入る人が少ないことが考えられます。
ガス代がかかる設備はいくつかありますが、そのなかでも最も大きなインパクトを与えるのがお風呂です。夏場は基本的に暑いため、シャワーしか浴びないという人が増えやすく、1年のなかでもガス料金が安く済むケースが多い時期だといえます。夏場はエアコンを使って部屋を涼しくすることはありますが、ガスストーブなどのガスをたくさん消費する家電を使うことはありません。そのため、電気代はかかってもガス料金は安くなることが多くなっています。
同じく総務省統計局「家計調査」によると、一人暮らし世帯の冬のプロパンガス料金は、平均で5045円です。冬場は寒くなるので、浴室で体を温めるために湯船につかったり、お湯を使ったりする回数が増えます。また、ガスストーブなどの暖房器具や温かい食べ物を食べようとして調理するときのガスの使用量も増えるので、夏場に比べてガス料金は上がるケースが多いです。
お風呂で追い炊きをすると、お湯を温めるためにさらにガスを消費するので、ガス料金は高くなってしまいます。そのほかにも、ガス式の床暖房を使っているとガス料金は高くなるので、賃貸住宅を探す際は気を付けましょう。
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プロパンガスは都市ガスに比べて使用料金が高くなりやすいです。しかし、集合住宅ではプロパンガスであることが多いうえ、借主が自由にガスの種類を選択することはできません。そこで、少しでもガス料金を節約したい人のために、一人暮らしのプロパンガス料金を抑える節約術を紹介します。
節約術の1つ目は、「お風呂の入り方を工夫すること」です。お風呂は熱いお湯を大量に使うので、ガス代へのインパクトが最も大きい設備だといえます。お風呂で使用するガスを節約したい場合、「できるだけ湯船にお湯を溜めずにシャワーで済ます回数を増やす」「市販のシャワーヘッドを付けて、一度に出てくるお湯の量を調節する」といった方法が効果的です。お風呂よりもシャワーのほうが使用するお湯の量は少ないので、ガス代を節約できます。また、シャワーヘッドで出てくるお湯の量を少なくすることで、同様の効果が期待できるでしょう。
それ以外にも「お風呂の設定温度を低めにする」「追い炊きの回数を減らす」といった方法も有効です。ガスの使用量は、お湯の温度や回数に大きく影響を受けます。温める温度を低くし、回数を減らすことでガスの使用量が減ればガス料金も節約できるはずです。そのほかにも、お湯の量を節約する方法として「湯船に水を入れたペットボトルを浮かべておく」といった方法もあります。
水を入れたペットボトルを湯船に入れておくことで水かさが増して、湯船に溜めるべきお湯の量を減らせます。結果的にガス代はもちろん、水道代の節約も期待できるので、試してみてはいかがでしょうか。
節約術の2つ目は、「基本料金抑えること」です。ガス料金は基本料金と従量料金の2つから成り立っています。ガスの使用量を節約して従量料金を抑えても、基本料金が高いと請求額は高くなってしまうでしょう。基本料金が高いと、夏場のように使用量が少ない時期でもガス料金を抑えにくくなってしまう点も問題です。
ガスの基本料金を抑える手順としては、まず使用しているガス会社の基本料金を確認して、平均額と比較してみることから始めます。平均額よりも高い場合はガス会社の切り替えを検討してみましょう。ただし、賃貸物件の場合、切り替えにもガス会社と契約している大家さんの承認が必要です。承認が得られないうちに勝手に切り替えるとトラブルになる恐れもあるので、気を付けましょう。無事に承認が得られれば、別のガス会社に切り替えてもらえる可能性は高いです。
ガスの基本料金や従量料金の単価は、全国一律ではありません。それぞれのガス会社によって大きく異なります。また、賃貸住宅では大家さんの承認が得られないと、自由にガス会社を変更できない点もポイントです。そのため、賃貸住宅を選ぶ際は、間取りや賃料だけでなく、プロパンガスか都市ガスかということや、どこのガス会社を利用することになるかもチェックしておきましょう。
この記事を書いたライター
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