賃貸選びでは「部屋は南向きがベスト」と考えている人が多いのではないでしょうか。確かに南向きは日当たりがよく、一日を通して明るいので過ごしやすいです。しかし、北向きもデメリットばかりとはいえません。敬遠されがちな北向き部屋にも意外とメリットは多いのです。そこで今回は、北向き部屋のメリットとデメリットについて具体的に紹介しましょう。
目次
北向きの部屋には、見過ごされがちとはいえ北向きならではの良い点があります。代表的な3つのメリットを解説しましょう。
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1つ目は、他の方角の部屋よりも相対的に家賃が安くなることです。「日当たりが悪い」「結露がひどく、カビやすい」「冬場は寒く、暖房費が高くつく」といった理由で、北向きの部屋は避けられる傾向にあります。そのため、南や東の部屋と比べて家賃が安く設定されていることが多いのです。
また、なかなか借り手が決まらないことでオーナーが家賃交渉に応じてくれる確率も高くなります。一人暮らしの人や、節約重視の人にはぴったりの条件ではないでしょうか。
2つ目のメリットは、直射日光が入りにくいことです。強い日差しは家具やカーペットといったインテリアの日焼けや、書籍・絵画などの紫外線劣化を早めます。さらに、冷蔵庫以外で保管する野菜も傷みやすくなったり、電子機器の故障や医薬品の劣化にもつながりかねません。
その点、北向きの部屋はあまり日差しが入らないため日焼けや紫外線劣化の心配がありません。インテリアや電子機器、アート作品などの趣味を重要視している人にはうれしいポイントです。
また、光が反射しにくいので昼間でもテレビやパソコンなどの画面が見やすく、勉強や作業も快適にすすめられるでしょう。夏は、サーキュレーターや遮光・遮熱機能のあるカーテンを併用することでエアコンの効きが格段によくなります。夏の冷房費に悩んでいる家庭では、意外と大きな節約になるかもしれません。
3つ目のメリットは、比較的静かな物件を見つけやすいことです。部屋の間取りにもよりますが、南向きと比べると車通りの激しい幹線道路や大通りからは離れている物件が多いのです。幹線道路に面している物件では、夜中であってもトラックやバイクの走行、人の声に悩まされることも珍しくありません。通勤や通学に便利だとはいえ、駅前であれば朝早くから踏切の音が響くでしょう。
しかし、北向きの部屋であればそのような心配もなく、静かな住環境を求める人にはもってこいです。たとえ建物が道路に面していたとしても問題ありません。南向きの部屋が道路側になっていれば部屋が防音壁のような役割をして、車のエンジン音や工事の騒音などがかなり軽減されるためです。
北向き部屋のデメリットは、何といっても「日当たりの悪さ」です。窓の位置や数によっては昼間でも電気をつけなければ薄暗く、特に雨の日には朝から部屋全体がどんよりと暗くなります。夏は比較的過ごしやすい反面、冬は日差しが入りにくいことから底冷えする寒さで、エアコンやヒーター・ホットカーペット・電気毛布といった暖房器具は欠かせません。室温が上がりにくいことに比例して電気代も高くなります。
さらに、外干しであれ室内干しであれ、洗濯物が乾きにくい点も生活する上で不便です。
また、冬季は窓に結露がたまりやすく、これが原因でサッシやカーテンにカビがはえてしまうことも。梅雨時は湿度が異常に高くなり、白木の家具などはあっという間にカビだらけ、金属製のカゴやゴミ箱もさびてしまいます。カビはぜんそくやアレルギーの原因・悪化にも関係していて健康に害を及ぼしますから、北向き部屋の結露・湿度対策は必須といえるでしょう。
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夜勤などで日中家にいることが少なく、あまり日当たりにこだわらない人やカーテンを開けることが少ない人には北向き物件がおすすめです。とはいえ、在宅ワーカーは北向き部屋を好む傾向があります。部屋に入る光がやわらかいので、室内の作業に集中できるためでしょう。
家具やファブリックにこだわりがあってお気に入りのものをそろえている人も、北向きの部屋がよいでしょう。直射日光による日焼けもありませんし、家具の劣化がおさえられて長持ちします。
「暑さに弱い」「夏の冷房費を節約して涼しく過ごしたい」といった場合も、北向きの部屋は少しの工夫で快適に夏を乗り越えられます。洗濯物は室内干し派でも乾燥機や除湿器を使うのなら、カビの心配もさほどないでしょう。
北向きの部屋の「寒い・暗い・湿気が多い」といったデメリットは、間取りにこだわることである程度カバーすることができます。まず、明るさについてですが、窓が小さくて一か所しかない場合は確かに薄暗いですが、各部屋に窓がついている物件なら十分に明るさを確保できます。LED照明を使うことも有効でしょう。
また、玄関ドアから室内の窓まで一直線につながっている間取りは、風通りがよく空気が循環しやすいので湿気がたまりません。とはいえ、窓のすぐ前が隣家であったり高層のマンションである場合は、たとえ間取りが風通りのよいものであっても風は抜けにくくなるので事前にしっかりとチェックしましょう。
気密性や断熱性の高い物件であれば暖房の効きがよく、温かい空気が逃げにくいので極端な寒さにはなりにくいです。断熱効果のあるペアガラスの使われた物件を選べば、寒さ対策と同時に結露防止にもなるでしょう。
その他の結露対策では、乾燥機や除湿器を上手に使い、長時間洗濯物をぬれた状態にしないことが大切です。浴室乾燥機つきの物件であれば、バスルームに干すこともできます。一人暮らしなら「洗濯はコインランドリーを使う」と割り切ってもいいかもしれません。
北向きの部屋であっても、条件や間取りをよく検討すれば快適に過ごせます。「高気密・高断熱」「ペアガラスの使用」「換気装置が整っている」といった物件は、北向きによるデメリットはほとんど感じません。LED照明が普及してきたことにより、室内の薄暗さも問題にされなくなってきました。設備のそろった物件であれば、北向きのデメリットはほぼ解消されるといってよいでしょう。
この記事を書いたライター
アエラスグループ コラム編集部です。
『はじめての一人暮らしで、なにからはじめればいいのかわからない…。』
『引っ越しは何度も経験しているけれど、次はもっと自分に合った物件を見つけたい!』
『無事に新生活がスタート!日々の生活に役立つ情報が知りたい。』
わたしたちは、そんなさまざまな思いを抱えるみなさまの声にお応えすべく、賃貸物件探しやお引っ越し、新居での役立つ情報などを発信していきます。
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