土間とは、古い日本家屋には一般的にあったものです。日本の気候や生活習慣から造られた、日本家屋独特の部分でしたが、生活の洋風化に伴って住宅の中から姿を消しました。しかし、その魅力とさまざまなメリットが再評価され、新しい家でも土間を取り入れる人が増えてきています。かつての住宅にはなかった新しい使われ方で、土間を設ける家も多くなってきました。ここでは、土間リビングのメリットと魅力、上手な活用法について解説します。
目次
土間とは、家の中でありながら、土足のままで歩ける場所のことをいいます。室内空間であるにも関わらず、床材を張っていないのが大きな特徴で、室外と室内の中間のような場所になっています。高温多湿の日本では湿気から住空間を守るため、上りかまちを設けて居室を地面から一段高くするのが一般的でした。
一方、土間は地面と同じ高さに造られていて、土のままの状態が主流であり、三和土(たたき)とも呼ばれています。農機具を置いたり、簡単な農作業をしたりする場として、また、かまどを置いて炊事場として使うことも多くありました。農作業の必要がない現代の土間では、土ではなくコンクリートを流したりタイルを敷いたりすることが多くなっています。
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土間は作業場や炊事場として機能していましたが、現代では、より積極的に居室の一部として、リビングに土間を取り入れる家が増えています。土間を作るメリットについて解説していきます。
リビングに土間を取り入れるメリットの一つとして、バイクや自転車を置ける点が挙げられます。通常、バイクや自転車はガレージに置くことが多いですが、ガレージを設置できるほど敷地を確保できないこともあります。この点、土間があれば、土間にそのままバイクや自転車を置くことが可能です。室内で保管できるので、ガレージがなくても盗難の心配が少なくなります。
また、クロスバイクやロードバイクなどは、インテリアとしておしゃれに置くことも可能です。室内にバイクスタンドやバイクハンガーを設けて飾る人が増えており、それと同じように、土間にバイクをインテリアのように飾っておくことができます。
リビングに土間を取り入れるメリットの一つとして、気軽な応接空間として使える点も挙げられます。土間のメリットは、靴を履いたまま使える点にあります。そのため、ソファーやテーブルを置けば、来客があったときに玄関から気軽に入れる応接空間として使うことが可能です。かつての日本には縁側という場所があり、外からの来客が土足のまま気軽に腰掛けて話ができるスペースでした。
しかし、住居の洋風化に伴って、縁側がある家は非常に少なくなっています。この点、土間があれば、縁側のようにちょっと立ち寄った人が土足のまま住人とコミュニケーションを取ることができます。靴を脱いで家に上がるのを遠慮する人や、家族だけのプライベート空間に入ってもらいたくない場合でも、土間で接待することができて便利です。
ガーデニングなどを室内で楽しむスペースとしても、土間は有効活用できます。鉢植えをたくさん置いても、泥汚れを気にせずに済みますし、コンクリートなどで塗り固められているので、汚れたら水を流して掃除するのも簡単です。コンテナを利用しての野菜の種まきや、植物の植え替え作業なども、土で汚れることを気にせずに室内で楽しめます。室内空間なので、天候に関係なく作業ができるのも大きなメリットです。昼は外で日差しに当て、夜は室内に入れておきたい植物なども、土間があれば土汚れを気にせずに入れることが可能です。
庭とリビングの間に土間を造ることで、庭からのアプローチとして使うこともできます。土間を開けて開放すれば庭との一体感が出るうえに、庭とリビングをつなぐスペースとして、いろいろな活用ができるのです。たとえば、土間を開け放してダイニングテーブルを置けば、バーベキューなどを楽しむスペースとして使えます。
夏には、強い日差しを避けつつ、庭の緑を楽しめる場所にしたり、ハンモックをかけて昼寝を楽しむ場所にしたりと、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。また、ペットを飼うスペースとして利用することも可能です。真夏や真冬など、庭につないでおくのはかわいそうな気候のときでも、土間につないでおけば暑さ寒さの心配をせずに済みます。
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土間は自由設計できる注文住宅で造られることが多いですが、賃貸物件でも土間リビングを取り入れている物件はあります。リフォームや新築で出ている物件もありますが、現代の住宅に通常付いているものではないので、一般的には少ないでしょう。土間のある家にどうしても住みたい場合は、古民家を郊外で借りるという方法もあります。昔の造りの古い住居であれば、土間が付いている確率が高いでしょう。
土間のある物件を選ぶ際のポイントとしては、室内の保温性をチェックすることが大事です。土間は地面と同じ高さにあるため、冷えやすいというデメリットがあり、土間に接続するリビングなども冷えやすい傾向があります。土間の密閉性はどうか、暖房は何を使えるか、窓からの採光性はどうかなどを確認しておくと安心でしょう。
密閉性が高く、南向きの窓からたっぷり採光できるのであれば、冬場でも暖かく過ごすことができます。土間の素材によって保温性が異なるので、コンクリートやタイル、モルタル、漆喰など、どんな素材を使っているかもポイントの1つです。また、掃除しやすい材質かどうかを見るのも大切です。
土間は古い日本家屋にあったものですが、現代風の家でも便利に使えるとして大きな注目を集めています。和風造りの家はもちろんのこと、洋風造りの家でも、造り方や素材によってモダンでおしゃれな空間にすることが可能です。地面と同じ高さで屋根がついている空間なので、ガレージのように使うことができ、来客をその都度部屋に上げずに済むので、とても便利な空間です。土間を取り入れて、おしゃれな空間を演出してみてはいかがでしょう。
この記事を書いたライター
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