パーゴラのある暮らしに憧れたことはありませんか。今ある庭にパーゴラが1つ加わるだけで、雰囲気がガラリと変わり、誰を呼んでも恥ずかしくない自慢の庭になります。ただ気になるのが、設置するにあたっての予算であったり、賃貸でもパーゴラを作って問題ないのかという点です。そこで今回は、そんな疑問に答えるべく、パーゴラとは何かという基本的な部分から、その作り方や設置方法、賃貸でも問題ないのかなどについて解説していきます。
パーゴラとは庭や軒先に設置する木材で作られたエクステリアのことです。もともとはイタリア語の「葡萄棚」が語源になっており、庭にあるベンチ、またはデッキの上に、棚やドーム状に組まれた木材を屋根のように設置します。これにバラや藤、ゴーヤといったツル性の植物を絡ませることで、夏の日差しよけの役割を果たすと共に、花や緑を楽しめる空間を作ることができます。よく洋風の「東屋」などと比喩されますが、東屋とは4本の柱と屋根だけで作られた壁のない建物のことで、公園でもよくみかける休憩所も東屋のひとつです。
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DIYやガーデニングがブームとなり、2×4材などのDIY用品も、もはや当たり前のように日常に馴染んできました。そういったDIYブームの影響もあり、誰でも気軽にパーゴラを組み立てられるキットというのも出てきています。キットの値段は1万5000円〜5万円ほどですが、デザインや素材にこだわりたいという人は10万円〜20万円の費用を見ておくと良いです。ここからは、自分でパーゴラを設置してみたいという人向けに、設計〜組立までを具体的に解説していきます。
パーゴラを設置するにあたり、まずは設計から入ります。時間や材料を節約する為に、イメージをしっかりと決め設計図に書き出します。この作業を怠ると「材料が足りない」または「買いすぎてしまった」「思っていたサイズと仕上がりが違った」などといったトラブルが発生しかねません。どれくらいの大きさでつくるのか、デザインはどうするのか、どんな材料がどれくらい必要かを、できるだけ細かく設計図に書き出すことで、このあとの作業がスムーズに進みます。
設計図が書けたら必要な材料を用意しましょう。パーゴラのキットを買ってしまえば、他には本体を固定するための基礎やネジなどが必要になってきます。電動のインパクトドライバーなどの工具が用意できれば、より作業がスムーズに進みます。
次に基礎に入ります。基礎とは、要は土台のことです。ここで基礎がしっかりとできていないとパーゴラが斜めに仕上がったり、最悪の場合倒壊する恐れもあります。隠れてしまう部分ではありますが、手を抜かずにしっかりとやりましょう。
まずは束石という台座になる石の大きさに合わせた穴を掘ります。束石のサイズや形はさまざまですのでよく確認して最適な束石を選びましょう。穴を掘ったら底に砕石を敷いてよく突き固め、砕石を安定させるためにモルタルを入れその上に束石を置きます。ちなみに、この時のモルタルは柔らかすぎると束石が沈んでしまうため、少し固めに練ります。固めに練るには水を入れすぎないのがコツです。
束石を入れ終わったら全ての束石の高さが同じか、水平になっているかを確認します。目視だと分かりづらいので、それぞれの束石に糸を張り、水平器を使いましょう。束石を押し込む、もしくはモルタルを足すなどして水平を出します。水平器を持っていない人はスマホのアプリにもありますので探してみましょう。水平が確認できたら束石を固定するために、束石の周りにモルタルを流し込みます。あとは固まれば、基礎は完成です。
束石に柱を立てていきます。当たり前のことですが、このとき、柱は必ず垂直に立てましょう。ここでも水平器を使うことで、垂直に建てることができます。次に屋根部分に当たる横木です。コーススレッドというネジと釘の中間のような役割を持つビスを使い、横柱と最初に立てた束柱を仮止めします。束柱は垂直になっているか、横木は水平になっているかを確認し、問題なければ完全に固定しましょう。
固定できたら、束石と束柱の隙間に水多めのモルタルを流し込みます。ここで水多めのモルタルにする理由は、作業もしやすく、なおかつ隅々まで行き渡りやすくするためです。モルタルが乾燥したら、横木に垂木を組み合わせて固定します。これでパーゴラの完成です。
せっかくパーゴラを作ったからには、やはりガーデニングを楽しみたいという人が多いのではないでしょうか。パーゴラの代表的な活用法として藤棚が有名ですが、バラやゴーヤもよく使われます。藤やバラでキレイな花を見るのも良し、ゴーヤなど実のなるものを植えれば収穫できるのもまた1つの楽しみです。このパーゴラの下に、ウッドデッキ、ベンチやソファ、テーブルを置くことで癒やしの空間を作ることができ、ツル科の植物を這わすことで日除けにもなるため、夏でも快適に過ごすことができます。
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結論から言うと、マンションなど賃貸物件のベランダにパーゴラを設置するのは難しいです。その理由はベランダが「共用部分」であり「避難経路」にもなっているためです。ベランダやバルコニーは、そこに住む住人が自由に使えるスペースだと思われがちですが、実は「共用部分」というものに当てはまります。共用ということは、個人が自由に使うのは当然難しいということになりますが、なぜ自由に使えないのでしょうか。その理由は、次の3つです。
・非常時に避難経路になっていて、障害物があると通れなくなってしまうため
・重いものを置くと建物の破損や落下につながるため
・それぞれの住人が好き勝手に使うと建物の景観を損ねてしまうため
「せっかくパーゴラを作ってガーデニングしたかったのに」と肩を落とした人、全くガーデニングができないのかというと、そんなことはありません。小さい植木鉢や、人工芝、装飾タイルなど比較的撤去の楽なものは認められていることが多いです。パーゴラこそ難しいものの、ガーデニング自体を楽しむことはできるというわけです。ウッドタイルなどの装飾タイルを上手く活用することで、ベランダをウッドデッキのような雰囲気に仕上げることも可能です。
賃貸でパーゴラの後付というのは実際のところ難しいです。しかし、もともとウッドデッキやテラスがついている賃貸物件というのはあります。人気も高くオシャレなものも多いので、ぜひ一度探してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
アエラスグループ コラム編集部です。
『はじめての一人暮らしで、なにからはじめればいいのかわからない…。』
『引っ越しは何度も経験しているけれど、次はもっと自分に合った物件を見つけたい!』
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わたしたちは、そんなさまざまな思いを抱えるみなさまの声にお応えすべく、賃貸物件探しやお引っ越し、新居での役立つ情報などを発信していきます。
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