お部屋探し 投稿日:2018.12.25/更新日:2021.09.10

コンクリート打ちっぱなし物件!選ぶ前に知っておきたいことは何?

クールでスタイリッシュな印象のある、「コンクリート打ちっぱなし」の物件。壁紙などでカバーされている一般的な物件とはひと味違い、個性的な部屋にもできるため、若者を中心に人気を集めています。ただし、コンクリートという素材の性質上、引っ越す前に知っておいたほうがよいポイントもあるので注意が必要です。今回は、コンクリート打ちっぱなし物件のメリットやデメリット、選ぶ際の注意点などについて詳しく解説していきます。

コンクリート打ちっぱなしとはどんな物件?

コンクリート打ちっぱなしと聞いても、どんな物件なのか想像がつかない人も多いです。この段落では、具体的にどのような特徴があるのかを解説します。

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RC造・SRC造の仕上げ方の1つ

「コンクリート打ちっぱなし」とは、主にRC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物で使われる言葉です。建物を仕上げるときの工法のひとつで、露出したコンクリート面をそのまま活かして完成させた建物のことを指します。一般的な建物の場合、コンクリート面をそのままの状態で仕上げることはなく、塗装したりクロス張りやタイル張りにしたりします。この工程を省き、建物を建てる際に使用する枠型を外しただけの状態で仕上げとするものをコンクリート打ちっぱなしと呼ぶのです。

外壁にも内壁にも使われる工法

本来、建物を建てるための素材であるコンクリートは、目に見えないように覆ってしまうのが一般的です。この点、コンクリート打ちっぱなし物件はあえてコンクリートの風合いを活かし、個性的でスタイリッシュな雰囲気を演出しています。部屋の内壁として活かせるのはもちろん、マンションやビルなどの外壁として用いられる工法でもあります。

コンクリートの活かし方はさまざまで、すべての壁でコンクリートがむき出しとなっている建物はもちろん、一部だけがむき出しになっている建物もあります。

たとえば、外壁はタイル仕上げなのに内壁はコンクリート打ちっぱなし、外壁はコンクリート打ちっぱなしで内壁はクロス張りというケースもあり、物件ごとにさまざまな表情を見せてくれます。

コンクリート打ちっぱなしだと何がいいの?

あえてクロス張りなどをせず、コンクリート打ちっぱなしにしているのには理由があります。次は、コンクリート打ちっぱなしのメリットについて見ていきます。

柱要らずで広々空間を実現

一般的な建物の場合、壁の強度が十分ではないため、柱が多く必要になります。この点、コンクリート打ちっぱなしの物件は壁までもが頑丈なコンクリートで建てられているため、強度は申し分ありません。柱ではなく壁で建物を支えられるため、間取りや部屋の広さを自由に決めることができます。構造上の問題などを考えなくてもよく、広々とした空間をつくったり曲線を取り入れたりするのも自由自在です。このようなデザイン性の高さ、豊富さがコンクリート打ちっぱなしの大きな魅力だといえます。

耐火性に優れ火災保険が安い

木造の建物などと違い、コンクリート打ちっぱなしの物件は簡単に燃えることがありません。耐火性に優れているため、火災保険料も比較的安く抑えられます。ただし、構造体が同じコンクリートであっても、床や壁、天井などの内装が燃えやすい素材でできていると保険料が上がるケースもあります。外壁がコンクリート打ちっぱなしでも、内壁がそうではない物件は注意が必要です。内壁までコンクリート打ちっぱなしになっている場合は、不燃部分が多くなるので保険料は安くなります。

コンクリート打ちっぱなしの困る点は?

魅力的なメリットのあるコンクリート打ちっぱなし物件ですが、デメリットもあるので注意が必要です。どんなデメリットがあるのか、ひとつずつ解説します。

断熱施工がない分暑さ寒さが厳しい

コンクリートは熱伝導率が高いことに加え、打ちっぱなしだと断熱施工ができません。このため、外の気温がダイレクトに室内に伝わりやすくなります。夏は暑さ、冬は寒さがそのまま伝わり、冷暖房も効きにくくなってしまいます。外気は窓からも侵入しており、大きな窓を設置している物件は特に寒暖が厳しくなるので注意しなければなりません。ただし、外壁か内壁のどちらかがコンクリート打ちっぱなし以外でつくられている場合、打ちっぱなしではない側に断熱施工を施せます。

湿気でカビが生える場合も

コンクリートは吸水性が高いものの、速乾性はありません。含んだ水分は、時間をかけて抜けていきます。このため、部屋の内部に湿気がこもりやすく、結露が出ることも多いです。コンクリートに防水加工がされていない場合、カビや白っぽいシミができやすいので注意が必要です。クローゼットの中までコンクリート打ちっぱなしの物件もありますが、衣類がカビやすくなってしまいます。ただでさえ日本は高温多湿の気候で湿気がこもりやすいので、カビが生えないよう十分な湿気対策が欠かせません。

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選ぶ際に気を付ける点は?

実際にコンクリート打ちっぱなし物件を選ぶときは、いくつかチェックしたいポイントがあります。どんな点に気を付ければよいのか、解説していきます。

断熱対策されている物件を選ぶ

賃貸物件の場合、基本的に入居してから内装を自由に変えることはできません。自分で断熱対策できないので、暑さ寒さが気になる場合は最初から断熱対策が施されている物件を選ぶのがポイントです。

湿気対策できるかを考える

通気性がよくないコンクリート打ちっぱなし物件は、湿気がこもりやすく結露ができることも多いです。これを理解し、どんな湿気対策ができるかをあらかじめ考えておくことが大切です。広々とした部屋が魅力の物件でも、広すぎて除湿器を置いても間に合わないようではカビに悩まされ、快適に生活できない可能性があります。特に湿気の被害を受けやすいクローゼットなど、収納の湿気対策は欠かせません。実際に引っ越す前に、十分な湿気対策ができるかの確認が必要です。

かっこよさだけで選ぶのはダメ

コンクリート打ちっぱなし物件は、見た目が非常にオシャレでかっこいいので、スタイリッシュなライフスタイルに憧れている人にはぴったりです。ただ、メリットだけでなくデメリットもあるため、かっこよさだけで選んでしまうと住み始めてから不便さを感じるおそれもあります。簡単に引っ越すことはできないので、コンクリート打ちっぱなし物件の特徴や注意点をしっかり理解したうえで選ぶことが大切です。

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