賃貸住宅には、いろいろな間取りのものがあります。初めて一人暮らしをする人は、一体どのような間取りの部屋が自分にとってベストなのか、迷ってしまう人もいるかもしれません。一人暮らしの間取りは、希望するライフスタイルをイメージすることから始まります。どんな間取りの部屋があって、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この記事では、どのように間取りを考えると快適な日常生活を送れるのか、ヒントになることについて紹介します。
目次
一人暮らしの物件を選ぶにあたって、まずは1人暮らし向けの物件の間取りの種類について紹介しましょう。1人暮らし向けの間取りとしては、1R・1K・1DK・1LDKなどがあります。RはRoom(部屋)、KはKitchen(台所)、LはLiving(居間)、DはDining(食事の部屋)の略です。それぞれどのような部屋なのか、どんな特徴があるのか、どのような人におすすめなのかを見ていきましょう。
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1ルーム(1R)とは、部屋とキッチンがあり、そのあいだに仕切りが設けられてなく、1つの部屋になっているタイプの間取りです。室内にキッチンがあるイメージです。一人暮らしの物件としては、一番多いタイプと言えるでしょう。室内がコンパクトにまとまっているので利便性がありますし、風通しもよく解放感もあります。このタイプの部屋は、トイレとバスも別々ではなく、一緒にくっついているユニットバスが主流です。
ワンルームのメリットは、コンパクトにまとまっていて1部屋でいろいろなことが完結するので、生活動線がよい点です。掃除をする場所も狭いので楽にできます。
デメリットとしては、玄関を入ると部屋全体が見えてしまうので、生活空間が丸見えになってしまう点です。狭いので、家具は最低限しか入れられません。ベッドを置く場合は、1部屋にベッドもキッチンもあるので、落ちつかない雰囲気になるでしょう。
料理したときいにおいがこもりやすいのも気になります。部屋が小さく、トイレ・バスがすぐ隣にあるので、友人などを呼んだときに、トイレの音が気になってしまうという人もいます。
ワンルームの物件がおすすめなのは、コンパクトに暮したい人です。家には寝るためにだけ帰るだけで外にいる時間のほうが長い人や、あまり料理をしない人、部屋に人を呼ぶこともあまりない人なら、狭いほうが掃除の手間の少なくて便利かもしれません。持ち物が少なく、家具をたくさん入れなくてもよい人もワンルームに向いています。同棲や結婚で二人暮らしになる予定がなく、しばらくは一人暮らしが続くという人であれば、ワンルームは便利で快適に暮らせるでしょう。
ワンルームに対して、1Kは部屋とキッチンスペースがきちんと扉で仕切られているタイプの部屋です。ワンルームと広さはほとんど変わりません。部屋とキッチンのあいだに仕切りがあるかないかというだけの違いになります。用途に応じてスペースが仕切られているので、部屋らしさがあります。このタイプも一人暮らしの物件として多い部屋タイプです。
1Kのメリットは、玄関を開けるとキッチンがあるので、ワンルームとは違って玄関から生活空間が見えないのがよい点です。キッチンとのあいだに仕切りがあるので、料理のにおいがリビングに流れにくいのもメリットでしょう。バス・トイレはキッチンのあるほうにバス・トイレが付いている物件が多いので、リビングに音が漏れにくいでしょう。
デメリットとしては、ワンルームよりも広くなるわけではないという点と、キッチンは廊下部分に設置されていることが多いので、ワンルームの場合よりもキッチンが狭くなってしまう場合が少なくないという点です。
1Kの物件がおすすめなのは、ワンルームと広さは同じなので、しばらくのあいだは一人暮らしを予定している人です。ただ、料理をすることが多くて部屋ににおいをこもらせたくない人は、キッチンと部屋が仕切られている1Kの物件のほうがよいでしょう。玄関から部屋が丸見えになるのが嫌な人にも向いています。部屋自体はとてもコンパクトなので、一人暮らしで家具の少ない人なら便利に暮すことができます。
DKとはダイニングキッチンのことをいいます。K(キッチン)がついているのは1Kと同じですが、DK(ダイニングキッッチン)となっているように、キッチンがより広く独立したスペースになっています。1部屋分のキッチンスペースがあるので、ダイニングテーブルを置くなどして、居室以外に食事の空間を設けることができるような造りになっている部屋です。
1DKのメリットは、キッチンが1部屋分あるので、広くゆとりがある食事のスペースを持てることです。ワンルームでは寝るスペースも食事をするスペースも一緒なので、気持ちが落ちつかなくなります。この点、1DKは食事をする部屋と寝室を分けられるので、生活のメリハリをつけやすいでしょう。
デメリットは、1部屋増えるので家賃が高めになることと、それぞれの部屋に照明が必要なので光熱費が増えてしまうことです。また、2部屋あるとはいえ、物件によってはどちらかがとても狭くて1Kとあまり変わらないケースもないわけではありません。部屋が増える分だけ掃除なども手間がかかります。
1DKの物件がおすすめなのは、自宅にいる時間が長くて生活にメリハリを持たせたい人や、居室とキッチンが分かれている一般的な家のような間取りを希望している人です。料理を作るのが好きで、キッチンスペースをしっかり活用したい人も1DKがよいでしょう。1部屋増えるので、掃除する場所が増えても大丈夫な人のほうがよいかもしれません。また、家賃が高めでも問題ない人におすすめします。
LDKとは、リビングダイニングキッチンのことです。リビングダイニングキッチンというのは、1DKにさらにリビングの要素が加わったもの、つまりダイニングキッチン部分が、リビングとして使えるくらい広い間取りのことです。1DKは場合によっては居室かダイニングキッチンがとても小さくて部屋とは呼べないケースもありますが、1LDKはきちんと2部屋分の大きさがあります。1LDKは広めの一人暮らしにもよいですが、同棲などパートナーとの二人暮らしをしても余裕がある広さの間取りです。
1LDKのメリットは、何といっても2部屋を使えることです。居室は居室、LDKはLDKで独立した広さがあるので、大きめの家具も置くことができます。キッチンが広いので、きちんとしたサイズのダイニングテーブルを置いて、インテリアコーディネートを楽しみながら二人暮らしも可能です。
デメリットは、2部屋分の光熱費がかかることです。LDKにそれなりの広さがあるので、居室のエアコンが1台だけでは効きが悪いことがあるかもしれません。2台設置するとその分だけ電気代がかかります。また、このタイプでも、どちらかの部屋が極端に狭いことがないわけではありません。広い部屋を期待して1LDKを選ぶなら、間取りと大きさを事前にしっかりチェックすることをおすすめします。
1LDKの物件がおすすめなのは、一人暮らしでもある程度余裕がある部屋に住みたい人や、パートナーが部屋に来ることが多い人、二人暮らしをする予定がある人などです。部屋が広くなればその分だけ家賃も高くなりますから、経済的に余裕がある人のほうがよいでしょう。持ち物が多い人や、大きめの家具を置きたい人にも、広さを確保できる1LDKの部屋がおすすめです。
一人暮らしの間取りを決めるときは、どのような生活を送りたいかをまず決めることが大切です。実際に住んでみたら、キッチンが狭すぎて不便だったり、収納スペースが少なすぎて物や家具が入りきらなかったりすることが少なくありません。持ち物が少ないシンプルな暮らしをしている人なら狭めの部屋でも大丈夫ですが、物が多い人や家にいる時間が長い人は余裕のある間取りのほうがよいでしょう。間取りがライフスタイルに合わないと部屋選びを失敗しやすくなるので注意が必要です。
一度物件を決めてしまうと引越しをするのは大変です。合わなかったからといって別の部屋を借りるとなれば、また初期費用がかかってしまいます。ですから、最初から自分に合った部屋を探すのが一番です。そこで、一人暮らしの間取り選びの注意点について紹介します。
まず、間取りが必ずしも部屋の広さを表すわけではないことに注意しましょう。ワンルームや1Kは一般的に狭めの部屋ですが、だからと言って必ずしも一番小さいというものではありません。ワンルームでも物件によっては広い部屋もありますし、1DKでも狭い物件はあります。
特に、1DK、1LDKのように居室(寝室)とダイニングキッチンとが分かれている間取りの場合には、どちらかの部屋がとても狭いことがあります。ベッドを置くだけで精一杯だったり、冷蔵庫だけしか置けなかったりというような場合もあることを注意しておきましょう。間取りに惑わされず、実際にどのくらいの広さがあるのかを確認することが大事です。
間取りの種類はあくまで部屋のタイプを分類したものにすぎません。部屋の形やバス・トイレの配置などは物件によってかなりまちまちです。1Kだからバス・トイレはここというように、必ずしも決まっているわけではありません。ユニットバスが付いている部屋もあればバス・トイレ別の部屋もあります。正方形の部屋もあれば長方形の部屋もありますし、L字型の間取りや三角形の間取りなど、変わった形をした部屋も見られます。
間取りだけを見て「1LDKだからこの家具がこう入るはず」という期待は持たないほうがよいでしょう。間取り図はあくまで部屋タイプの確認をするだけにして、内見をして実際の広さを見てから家具を購入したほうが失敗しません。
間取り図だけ見て家具が入りそうだったとしても、まだそれだけで家具の配置を決めることはできません。必要な設備がどこに付いているかで、自由に家具を置けないことが多々あるからです。たとえば、テレビを置くためにはアンテナの端子がなければなりませんし、冷蔵庫を置く場所にはコンセントが必要です。端子やコンセントの位置によっては、置く場所が決まってしまって好きなところに置けないことがあります。
窓際にベッドを置きたくても、窓の位置とうまく合うとは限りません。クローゼットの扉を開閉するために、周りに何も置けないこともありえます。住んであとで「こんなはずじゃなかった」ということにならないためにも、実際に部屋を内見することをおすすめします。家具を入れるときは、ドアや扉の幅や天井の高さ、置いたときの部屋の明るさなども気になるポイントですから、必ずチェックしましょう。
一人暮らしの物件で特徴的なものとして、ロフト付きの物件があります。ワンルームでもロフトがあるタイプも見つかります。ロフトは1部屋増えたような感覚があるので、便利そうに感じますが、実際に使ってみると案外上り下りなどが面倒なものです。
ロフト付きの物件にするなら、せっかくのロフトをどう使うのかイメージしておくようにしましょう。ベッドスペースとして使うのか、収納スペースとして使うのか決めておかないと、だんだん不便に感じて使わなくなってしまいます。はしごがあると圧迫感があったり、邪魔になったりすることもあります。内見して、入居後のイメージを作ってから物件を選ぶことをおすすめします。
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一人暮らしの間取りには1R・1K・1DK・1LDKなどいろいろなものがあり、それぞれに特徴があって、活用ポイントも異なります。ここでは、一人暮らしの部屋で快適に生活するためのコツを、間取り別に紹介します。
ワンルームも1Kも、キッチンが仕切られているかという点が違うだけで、基本的には同じ構造をしています。ひとつの空間にリビングも寝室もあるので、リビングと寝室、それぞれの家具をどのように配置するかがポイントになります。
また、部屋が大きくないので、圧迫感を感じないようにする必要があります。大きい家具や背の高い家具は、ワンルーム・1Kの部屋に置いてしまうと圧迫感があって、部屋を狭く見せてしまいます。できるだけコンパクトな家具をそろえるのが、ワンルーム・1Kを広く見せるコツです。ベッドやソファ、机などもロータイプを選んだほうがいいでしょう。ワンルーム・1Kは、玄関を入るとすぐに部屋全体が見えてしまいますが、それが嫌なら玄関のそばに本棚などを設置して、ベッドをうまく目隠しするのもおさえておきたいコツです。
1DKと1LDKは、1K・ワンルームとは違って、食事をする部屋と居室が分かれていて、2部屋が活用できる間取りです。そのため、一般的には、ダイニングキッチン部分をリビングにしてソファやテレビを置き、もう1部屋にベッドを置いて寝室として使う人が多いです。一人暮らしをする場合には、広めの間取りを活かして大きめの家具を入れたり、家具をいくつも入れたりして、インテリアを楽しむことができます。
ただし、間取り的には2部屋使えるタイプですが、実際の広さや形は物件によってまちまちです。その物件の広さや形に合わせましょう。どちらかの部屋が狭い場合には、テレビやソファなど、どちらに置いてもよいものは広いほうに置きます。キッチンのほうが狭ければ、キッチンとしてだけ使うようにして余計な物を置かないようにすれば、すっきりした部屋を作れます。
一人暮らし向けの物件には、大きく分けて4つのタイプがあります。部屋を選ぶときは間取りをもとにして選ぶことが多いかもしれませんが、実際には内見をして実物を見てみないとイメージが湧かないことがよくあります。間取りから想定していた部屋とは異なることもあるので、一度は内見することが大事です。
特に初めての一人暮らしの場合は、物件選びが楽しいので、どんな部屋でもよく見えてしまいます。しかし、本当によい部屋を探すなら、2年ほど住むことを前提にして使い勝手をあれこれイメージし、慎重に検討すべきです。すでに一人暮らしをしている人と一緒に内見をしたりして、細かな点をチェックするのが物件選びで失敗しないコツです。
この記事を書いたライター
アエラスグループ コラム編集部です。
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